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日本図書館協会選定図書
日野原重明先生推薦――日本の多くの父親の必須の書(DVD付き)
父親できてますか?
父親こそ子どもの人生の名コーチ 父と子のコーチングコミュニケーション

父親できてますか? 父親こそ子どもの人生の名コーチ 父と子のコーチングコミュニケーション

推薦の言葉
聖路加国際病院理事長 日野原 重明

このたび、四人の子どもさんをもつ、柳澤厚生教授の新著『父親できてますか?』の原稿が私のもとに届けられました。
柳澤先生は、私と同じ循環器学専攻の臨床医ですが、以前に『ナースのためのコーチング活用術』という医療関係者や学生向けのコミュニケーションの専門書を(株)医学書院から刊行されました。柳澤先生が私に寄贈されたこの本は、医療や看護や老人介護に当たるものとして、その指導者は、どんな言葉と態度で医療スタッフをコーチすべきか、その人間同士のコミュニケーション理論—これはもともと欧米でビジネス世界の指導理論だったのですが—をわきまえての人間の行動科学の実践書でした。
私は医学界で医学生や医師を指導する方の中に柳澤先生のようなコミュニケーションの研究者、教師がいらしたことに驚いたのでした。
ところが今度、柳澤先生は父と子のコミュニケーションに、このコーチングの理論と技術を応用したのです。本書では父と子のよき関係、それはコーチングの技を覚えた父親が主役を演じることが、今日の子どもや若者がもつ悩み、家庭内や学校で起こしている登校拒否、暴力やいじめなどの問題を解決に導く方法の一つであると述べています。
父と子との関係は、子どもの将来にとっては極めて大切なものです。ところが、今日の日本の社会は、男は仕事中心に働いて家庭を顧みない、週末も仕事に関連したお付き合いに費やされ、子どもと一緒に行動する時間の少ないのが現状です。
父親がもっと子どもに近づいて、子どもが語りえない問題を上手に引き出し、「僕と一緒に考えよう」という暖かい言葉と行動で接することで、子どもの行状が変わることが少なくありません。その意味で「父親こそ子どもの人生の名コーチ」になれることが本書に分かりやすく書かれています。私は、流れるような父と子との会話の文章を、引き込まれるように読み、父親が先ず自分にできること、自分の言動を変えることで、親子の間によい関係が作られることを痛感しました。
本書を日本の多くの父親の必修の書として推薦したいと思います。


目次

1 パパは君のためになにをしてあげられる?
 01 登校拒否の息子の心を開いた父親の一言
 02 今こそ子どもには父親が必要とされている
 03 自ら考え、決断し、行動する子どもに育てる

2 ねえ、今日はパパの夢を聞いてくれる?
 04 父から子に伝える
   「夢・尊敬する人・人生の価値観」
 05 父が尊敬する人をわが子に語る
 06 人生の価値観を子どもに伝える
 07 価値観にそった夢をもつこと

3 君のこと話してくれてありがとう――子どもが心を開く聞き方と伝え方
 08 「いつもでも君を見ているよ」
 09 さあ、わが子の話を聞いてみよう
 10 子どもにはパパと話しやすい天使の席がある!
 11「君の話しを聞いているよ」というメッセージを伝えよう
 12 瞳を見ながら会話しよう
 13 話のペースを合わせる

4 子どもを成長させる会話――「ねえ、君の夢を聞かせて!」
 14 若者に大きな夢を抱かせよう
 15 有名カフェのウエイターと投資家の話
 16 わが子の夢を聞いてみよう
 17 子どもは夢を語ると大きく成長する
 18 子どもに貼ったラベルを剥がす
 19 父親の決めの一言――「どっちも正解! どちらを選ぶ?」
 20 「君は何を捨てられる?」

5 家  族
 21 子どもに伝える――「うちのママは世界一!」
 22 わが子にママの悪口を言わない
 23 わが家の家訓を作る
 24 TSUNAMI(津波)について家族で考える
 25 ママの話を聞く家族会議
 26 わが子の人生の危機にコーチをつける
 27 わが子の成長のためにプロのコーチを雇う
 28 娘とレストランでディナー
 29 アヤカのお年玉事件
 30 父親がよその子に教える社会のマナー

おわりに
 31 「わたし的にはパパのこと大好きだよ」